こぼちゃん

セント・オブ・ウーマン/夢の香りのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

4.3
監督 マーティン・ブレスト、脚本 ボー・ゴールドマン、原作 ジョヴァンニ・アルピーノ。イタリアの小説『闇と蜂蜜』、映画『女の香り』を参考にしている。アカデミー主演男優賞作品。

アメリカのボストンにある全寮制名門高校に奨学金で入学した苦学生チャーリー(クリス・オドネル)は、裕福な家庭の子息ばかりの級友たちとの齟齬を感じつつも無難に学校生活を過ごしていた。感謝祭の週末、クリスマスに故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐため、盲目の退役軍人フランク・スレード中佐(アル・パチーノ)の世話をするアルバイトをすることに。

大佐は、気難しい性格で頑固なため、本来もっと昇格できたのに阻まれた。私生活では、女性を愛し、フェラーリが大好き。表題の女性の香水が好きで、香水の種類でどのような人物か分かるくらい、人生を謳歌していた過去。行きつけのレストランやホテルにも、精通している。

苦学生は、他の学生のいたずらについて、学長から名前を言えと脅される。頭もよく仕事もしてるのに、後ろ盾がないからと、見せしめにする学長。他の友達も、何もしていない彼に責任を押し付けようとする。

タンゴを踊った女性は、ガブリエル・アンウォー。海外ドラマ、元CIAバーン・ノーティスでは、元アイルランド地下組織で主人公のやばい彼女。本作では、まだ22歳で初々しい美しさを魅せた。また、アルパチーノの盲目の演技、かつ、素早く華麗なタンゴも見事。

苦学生と、久しぶりの華やかなプレイボーイ時代の生活を満喫し、また、ある事件で心を通わせた盲目の大佐は、校長の諮問による公開懲戒委員会にて、彼の為に見事な熱弁をふるう。

高潔、勇気、魂を売らない、正しい道だと。
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