午前十時の映画祭8にて二度目の鑑賞。1992年に製作された、盲目の元軍人を演じたアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した本作。個人的には『カリートの道』の方が好みではあるが、やはり全盛期のアル・パチーノの役作りは見事で、一人の演技力だけで157分をリードしていく。
「香りで女性を見抜ける」
「タンゴシーン」
は印象に残るのだが、
「軍隊で鍛え上げられた腹の底から飛び出してくるような言葉」
「目が見えないので眼球が動かない」
この初登場のシーンはインパクトがあり圧倒的でもある。
シンプルな物語にキャラクターが絶妙に絡み合った素晴らしい作品。