土屋ノリオ

セント・オブ・ウーマン/夢の香りの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

4.4
午前十時の映画祭8にて二度目の鑑賞。1992年に製作された、盲目の元軍人を演じたアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した本作。個人的には『カリートの道』の方が好みではあるが、やはり全盛期のアル・パチーノの役作りは見事で、一人の演技力だけで157分をリードしていく。

「香りで女性を見抜ける」
「タンゴシーン」

は印象に残るのだが、

「軍隊で鍛え上げられた腹の底から飛び出してくるような言葉」
「目が見えないので眼球が動かない」

この初登場のシーンはインパクトがあり圧倒的でもある。
シンプルな物語にキャラクターが絶妙に絡み合った素晴らしい作品。
土屋ノリオ

土屋ノリオ