赤尾慎之介

セント・オブ・ウーマン/夢の香りの赤尾慎之介のレビュー・感想・評価

3.9
「告げ口をするか否か悩む青年」という設定はいささか説教臭くて好きにはなれないが、そうしたストーリーを補って余りあるほど、アル・パチーノの魅力が溢れ出る作品。

スーツ姿、軍服姿、どれもがシビれるほど決まっていて、自殺を企図するほど憔悴した演技でさえセクシーでクラクラする。

盲目のフランクがフェラーリを運転するシーンは、どんな刑事モノのカーチェイスよりもハラハラさせられる。絶賛されているタンゴのシーンよりも見所。
赤尾慎之介

赤尾慎之介