ウシュアイア

青い鳥のウシュアイアのレビュー・感想・評価

青い鳥(2008年製作の映画)
3.1
(2009年1月4日鑑賞)
過去に,いじめ→自殺未遂→被害者転校という暗い過去をもつクラスに
阿部寛扮する吃音の国語の臨時教員がやってきて・・・,という話である。

学園モノにありがちな,教員があるメッセージを間接的に伝えようとしてとる行動が生徒たちには奇異な行動として映り,それをめぐって生徒と教員の対立,そして生徒はそれを理解して,先生とお別れ,という筋書きである。

しかも,主役級の生徒と観客への種明かし(意図の説明)がダイレクトすぎて,かなり説教じみた話になってしまっているのが残念。自分の犯した罪を忘れないことこそ贖罪である,ということを伝えたいのであれば,もう少しひねりが欲しかったし,伝え方というよりも気付かせ方を工夫してほしかった。

とはいうものの,阿部寛はなかなかよかった。
生徒役の本郷奏多も好演。この子役どっかで見たこと・・・と思えば『K-20』の小林少年だし,何より『ヒミツの花園』の花園ゆり子4兄弟の末っ子役ではないか。それから,中学生役のキャスティングも大人過ぎず子供過ぎずといったところで劇中に漂う雰囲気はすごく自然に思えた。
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