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WR:オルガニズムの神秘のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

WR:オルガニズムの神秘(1971年製作の映画)
1.5
[セックス=革命という方程式は成立せんぞ] 20点

60年代末のゴチャついた空気感を持つ映画(「キャンディ」とか)が案外好きだったりするのだが、マカヴェイエフは私の好みの範疇からはズレているようだ。というのを冒頭の卵黄受け渡しシーンで悟ってしまった。苦痛の87分間。

前半はフロイトの弟子として活躍後、”オルゴン”とかいう怪しいエネルギーを発見して販売した結果亡命先のアメリカで逮捕されて獄死したウィルヘルム・ライヒのドキュメンタリー的趣の映像を並べている。映像的にも音楽的にも中々上手い。
後半はユーゴスラビア人女性ミレナとヤゴダの無軌道な日々を並べており、なんだかよく分からなくなってくる。”セックスは革命よ!”とか言い出したあたりから集中して見る気を失った。そもそもこの理論が理解できないから、これ以上書く気も起きない。

セックスと政治の映画なら「私は好奇心が強い女」とかの方が数千倍ポルノしてるし、政治もしてるよ。これ見るならそっち見たほうが面白いと思う。
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