この映画の主人公マークは見事なまでに共感できない、好きのもなれないアンチキャラクターだ。
史上最年少で億万長者になった人物の見事なまでのサクセスストーリではない。
がこんなゲスな野郎のゲスなきっかけなんだよ〜ってご丁寧に教えてくれている作品なのだ。
今もなお世界中の人々が利用するモンスターSNS「facebook」の創始者って友達がいないんだよ?知ってる?
なんていうデビットフィンチャーのいたずらな皮肉をたっぷり詰め込んで、だからとっても面白い映画になった。
劇中のマークのシーンでこんなところがある。
女の子にビール?かなんかを投げ渡すが女の子は受け取れず壁にぶつけてしまう。
明らかに乱暴な投げ方を下のにもかかわらずマークはそれに謝らずそしてまた投げる。
些細なシーンだけどそれがマークの人に頭を下げることを知らない彼の人となりをとても表している。
絶対なる自分の能力への自信とその虚栄心。
天才の孤独や裏切り裏切られの人生。
うん、こんな感じの人何人か日本でもいるよね。多分各国にいるよね。
若くして何か革命を起こした天才ってみ〜んなこんな感じなのは宿命なのだろうか?
はたまたそういう性格だから上りつめることができるのだろうか?
映像や台詞のSPEED感が秀逸でさすがデビットフィンチャー!!
見事なまでのアンチキャラの描きっぷりに潔さまで感じます。