現実逃避帰国準備

ソーシャル・ネットワークの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
4.0
引き続きSFベイエリア映画。前半はハーバード、ボストンが舞台だけど、後半は、SF、シリコンバレーが舞台。2枚組DVDの特典映像を見ると、ボストンのほとんどのシーンは、西海岸LAのストリートや車の上にフェイク雪を置いたりしてLAで撮影されたらしい。

Facebookを作ったMark Zuckerbergを演じるJesse Eisenberg。"~berg"よしみで、Steven Spielbergが監督すれば良かったのに😁 ユダヤ系は、ものすごーく教育熱心で有名。

天才がハーバードに行く理由は、一流企業のエリート社員になる為じゃなくて、起業パートナーを見つける為に行く。天才と言われる人達は、大学中退してる人多いもんね。

よくある人生ドラマが繰り広げられる天才のサクセスストーリーなんだけど、演出、演技で惹きつけられ面白い。

この映画の後に結婚したPriscilla ChanとはFacebook以前からの付き合いなのに、映画には出てこないから、事実にだいぶ脚色されているようだけど、訴訟や裏切りなどキーポイントは事実だと思う。

重要な登場人物も本名で、悪く描かれてるのに、名誉棄損とかで映画会社は訴えられないのかな? 事実通りか事実と違うかは関係なく、映画観た人の捉え方はコントロール出来ないし、登場人物達の悪いイメージが一生付きまとうだろうと思う。

Justin Timberlakeが演じるSean Parkerは、Napsterの創業者。昔Napster使わせてもらったなぁ😺

Facebookは当時特別新しいアイディアでもなかった。ソーシャルネットワークではMySpaceが流行っていたのに、Facebookが登場すると廃れて行ってしまった。Facebookの方がソーシャル機能が良かっただけなんだと思う。だからWinklevoss双子兄弟が、アイディアを盗んだと言うけど、アイディア自体はありふれてるから、知的財産の窃盗で訴えるのはどうかなと思った。口約束でプログラミングを頼まれたのにすっぽかしたザッカーバーグは悪いけど、プログラミングスキルやセンスが成功の重要な要素だから、彼無しでは成功してなかっただろうから。でも実際$20 million in cash and $45 million in Facebook stockで示談したと言うから、頑張って訴訟起こして良かったね、Winklevoss兄弟。本人達の写真見たらこの双子本当に瓜二つでびっくり。Armie Hammerが二役やるわけだ🤣

ボートレース大会シーンで掛かったクラシック曲「山の魔王の宮殿にて(In the Hall of the Mountain King)」 Justin Timberlakeは、この曲に縁があるなぁ(参照『Trolls』)。

映画全体に流れるBGMにかなり思入れが入ってたんだなあと特典映像を見て知った。そう言われれば、効果的に上手く入ってる。違う感じの曲を使ってたら、全く違う映画になってたと思うくらい重要だと思う。

DVDの外箱に大きな文字で「YOU DON'T GET TO 500 MILLION FRIENDS WITHOUT MAKING A FEW ENEMIES」、中身のDVD本型ケースの表紙にも大文字で「PUNK PROPHET GENIUS BILLIONAIRE TRAITOR」とJesse Eisenbergの顔の上に書かれてる。

「TRAITOR」と書かれても、TVショー「SNL」でJesse Eisenbergがホストを務めた時に、Mark Zuckerbergがにこにこしてゲスト出演して、お人好しっぽい。 数年前シリコンバレーでホンダの庶民の車に乗ってると聞いた時、謙虚だなぁと思って、多額の寄付や奥さんの慈善事業で良いイメージを持ってるんだけど、そういう事知らないで、この映画だけ観た人は、マークザッカーバーグは悪い人のイメージだろうな。KYっぽい所があるから、もしかしたらちょっと自閉症なのかも。そうだとしたら、あまり人の意見は気にならず、平穏に暮らせてるのかも。

January 2017 DVD購入