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ソーシャル・ネットワークのtsubasaのレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
3.5
『最低の人間じゃ無いけど、そう見える生き方をしてる』
Facebookの創設者、マーク・ザッカーバーグの葛藤を描いた作品。

まず、マークは承認欲求が強すぎる。その為に相手を見下すし、自分の才に自惚れる。結局、人のアイデアを奪い、元恋人には許されず、親友まで失って手に入れたものは金と名誉。まだ彼はご存命なのにここまで酷く描く事にOKしたということは本人の『最低な人間』の呪縛を解く事ができたのか否か。
世界一のSNSプラットフォームを開発して、何億人もの人を『繋げる』ことに成功したマークが、最後には一人も友人がいない『繋がれない』孤独な人物になってしまったのは皮肉なことだ。
全て真実とは限らないけど。

そしてエドゥアルドがひたすら不憫。マーク程賢かったらショーンみたいな胡散臭い自慢野郎を怪しいとすぐわかると思ったんだが、金と承認欲求の前には霞んでしまうものなのか。
天才にも沢山の悩みとコンプレックスがあるんだなと今作で実感。マーク・ザッカーバーグが身を挺して教えてくれる社会の不条理、競争社会、孤独、Facebook誕生までを是非観てください。
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