このレビューはネタバレを含みます
せつない。せつな過ぎる。
最後の同僚に嘘をついた後のお母さんの悲しそうな顔…。悲しくて泣くというより、胸が締め付けられて泣けなかった。
あと、自分だったら身を削って東京の学校に行かせたのに出世してなかったことより、結婚して子供もいるのに、それを言わなかったことに激怒しそう。
〈あらすじ〉
早くに夫を亡くしたつねは、田畑を売り身を削って一人息子の良助を育てた。優秀な成績を誇る息子のため、つねは苦しい生活の中から進学のための資金を捻出。しかし13年後、東京で出世しているはずの良助は、夜学の教師となっており、妻子とともに貧しい生活を送っていた。しかも良助は教師をしていることも所帯を持っていることも、母親に知らせていなかった。上京したつねは厳しい現実を目の当たりにし、絶望感に包まれてしまう。