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青いパパイヤの香りのsonozyのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
4.5
ベトナム出身、フランス・リヨンの映画学校卒業のトラン・アン・ユン監督作のデビュー作を久々に。
カンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)他を受賞。

1951年のサイゴンが舞台。
とある裕福そうな一家に使用人として、あどけない10歳の少女ムイが雇われる。
琵琶(ダン・グエット)を弾くか昼寝しかしない主人と、家計を支え布地屋を営む妻、社会人の長男チェン・中学生・小学生の3人の子供と、長年仕える女中。
主人は過去何度か家の有り金を持って蒸発しているが、7年前に一人娘トーを病気で失ってからはその癖も落ち着いたかに見えたが・・
長男チェンの友人クェンに思いを寄せるムイは10年後、彼の使用人となり・・・

アジアの湿度 x 音 x 映像の質感 x 音楽のようなベトナム語の響き..が、何とも言えない艶を感じさせてくれます。
ムイのうなじの汗、雨に濡れた葉や蛙、パパイヤの実のひと粒・・ほのかなエロスの香り。
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