マエストロR

コラテラルのマエストロRのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.7
☆雑感
①近年よく目にするようになったサイコパス関連記事で「サイコパスの決断力・行動力」には一般人も学ぶべき点があると言われることがある。本作はまさにそれを描いたものと言えるかもしれない。
②本作におけるサイコパス的なキャラはトム・クルーズ扮する銀髪の殺し屋。道徳的には誉められたものではないが、顔色一つ変えず確実に殺しの仕事を実行していく。この「仕事」に無理矢理同行させられる弱き一般人はジェイミー・フォックス扮するタクシー運転手。暫くは振り回されるままに困惑狼狽するばかりだったが、クライマックスに近付けば近付くほど確固たる意志をもって行動できるようになっていく。
③追い込まれたときに人間の真価が問われるとよく言われるが、本作も然り。真価が問われる瞬間に至るプロセスとして上記①②の話があるといったところか。
④序盤で「何だこの茶番…💢」と思っていたシーンが終盤にまさかの活かされ方をする点は巧かったと思う。


※ゴシップネタ
ケイティ・ホームズはトム・クルーズの前妻にしてジェイミー・フォックスの現パートナー。