半兵衛

酒とバラの日々の半兵衛のレビュー・感想・評価

酒とバラの日々(1962年製作の映画)
3.8
自分は酒飲みであるので(但し胃腸が弱いので大量の飲酒は医者から禁止されている)、この手の映画はかなり身につまされる。

この映画の上手いところは主人公が仕事のストレスを抱えており、それをリアルに描くことで主人公のジャック・レモンがアル中になっていく過程を観ている人に感情移入しやすくなっているところ。ジャック・レモンは広告代理店に勤めているが、顧客からは無茶な要求をされて、上司からは無茶な仕事を引き受けさせられる。仕事をしたことがある人間ならば、愚痴りながらも上司や客からの要求に健気に応えていくジャックの姿に我が身を重ねるはず。

そしてジャック・レモンと監督が実際にアル中だという事実がこの映画の重みを増している。

主人公の影響で奥さんまでアル中になり、しかも旦那より酷くなっているのもつらい。
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