姉が中国武術（長拳）をやってたんです。ジェットリー作品を借りてきては居間で観てたのを後ろで眺めてたので、外伝を含めシリーズは大体観てるんですが改めて鑑賞したら信じられないぐらい面白かった。他はスルーしてもこの「天地大乱」だけは観て欲しい！
中国の水戸黄門みたいな英雄的存在で、酔拳シリーズも実はウォンフェイフォンだったんだそうですね。激動の時代の中国で揺れる人々を描くとんでもアクションエンタメ。日本で言う明治維新＋大正浪漫でしょうか
重力ガン無視のアクションはワイヤーを使っててファンタジー入ってますが、そんなもん無くても技のキレとバランス感覚は余裕で伝わってくる。逆に「ワイヤーで浮いてても崩れない姿勢」から体幹の強さが引き立つぐらいです。何かと腰の後ろに自分の手を回すドヤ顔キメポーズは絶対マネしちゃう
…だけじゃなくアイデアが狂ってて。上へ下への三次元格闘はもちろん、その場で調達する小道具殺法は楽しくて仕方ない。最強兵器「こうもり傘」はキングスマン顔負けです。固く絞った布を棍にする「布槍」はラスボスとして出演しているドニーイェン本人が考案したんだそうな📝意外と厨二…
彼との神戦闘でだんだん短くなっていき最後は竹串状態になる棍とか「外国人ブッコロ教団」とのカオス過ぎる椅子取りバトルとか…もう天才の発想ですよ。嫉妬と盛り上がりで鼻血が出るし、カメラワーク＋BGMのせいで陶酔感ハンパない💊
ムリクリな勧善懲悪に収まらないドラマ部分も素晴らしい。チート級の達人でありながら外国文化に適応しようと不器用に頑張り、ピュアな恋に動揺しまくる童貞っぷりには萌えざるを得ません。テンポが良く、シリアスになり過ぎない様に笑いを入れつつオフザケに染まる事もなく…
「強すぎてほぼノーダメージ」って所ぐらいしか不満点が無い名作です
