若年性アルツハイマーを発症したイケイケでやり手の広告代理店の部長。仕事に夢中で家庭を疎かにしがちだったものの、家族に愛されている。
その妻はいつも笑顔を絶やさず、家族を見つめ、きちんと守る専業主婦。
この、樋口可南子さんが演じる妻はサイボーグかと思うほど完璧な妻。いっとき、プロ彼女という言葉を聞いたことがあるけど、こちらはプロの妻やで。
もちろん病気の進行に従ってどうしようもない気持ちが抑えきれず出てくることもあるけれど。
夫婦って、愛し合っているものなんだな。
出会った頃と違った形になったとしても、愛が存在して、お互いを想い合って支え合うのが、夫婦なんだろうな。
この夫婦の子なら、ちょっと軽薄そうに見えたけど、きっと芯の部分で愛ってものがわかっているからできちゃった結婚でも大丈夫幸せになれよ、なんて余計なことまで思ってしまった。
樋口可南子さんの美しさはなぜあんなにも衰えないのか。
