渡辺謙の魂のこもった熱演。
原作の小説に感銘をうけた渡辺謙が自ら映画制作までこぎつけるという背景。
渡辺謙の映画初主演兼エグゼクティブプロデュース。アカデミー最優秀主演男優賞受賞。
ラストが特に必見です。
障害者施設に入ることを決意した主人公が、妻と出会った思い出の場所に身を流されるように若い頃の妻に連れていかれ(幻想)、そこで妻への愛を再認識する。
そのまま寝てしまって翌朝起きると思い出の場所で妻と遭遇し、一瞬時が止まる。
これまで献身的に支えてきてくれた妻を想いこれ以上介護に苦しめないため、施設に入れたほうがいいか悩む妻のためにも故意に妻を忘れたフリをし、施設入れるよう促す。
ラストショットは妻の名前(枝実子)が書かれたコップで妻を忘れていないことを表現したのではないか