前半が
ネタバレなので
流し見して
ラインから下の
レビューをどうぞ
__父と子
Martin
小刻みに震える父の手
理由は
わかっていた
誰よりも
愛されていることも
わかっていた
__兄と弟
誰よりも愛されず
なんとか
生きてきた
幼き二人が育て
短き生涯を閉じた命
Martin
幼き二人は
罪を背負い
こころを蝕む
まるで
Submarino
それでも
なんとか
生きてきた
__兄と子
救うにも鉄格子が阻む
最後
弟の骸を前に
兄と子そして弟の紙片が
繋ぎとめる
光のほうへ
__________
冒頭は美しい洗礼のシーンから
幼き二人の暗部から
抜け出せない二人の人生
監督は丁寧に残酷に美しく描く
同監督の「偽りなき者」
が凄く良かったけど
これもイイ
表題は逆さ吊りにして
水責めをするリンチの事を
さすようで
浮き上がっても一瞬で
沈めらることを繰り返す
暗喩なのでしょうか
彼らが自ら
容易に脱却できると
思えるならば
幸せに生きてきた証拠
心に棲みついたものを
払拭できず
差し伸べる手さえも
見えなくなる境遇は
架空のものでもない
ただならぬ現実にも
存在する
先日観た
「いつかの君にもわかること」
と共通する
子供の描き方
俳優の眼差し
また素晴らしい作品に
出会えた