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光のほうへのデイのレビュー・感想・評価

光のほうへ(2010年製作の映画)
3.9
重いなーぁ(T_T)。
やり切れないなーぁ(T_T)。

それでも、冒頭から映画の世界にぐいぐい引き込まれてしまった。

もう、冒頭から心が苦しい。かなりのショッキングシーン。前情報入れて無かったから…。
胸が痛い(T_T)。痛いよー。胸が痛いよー(T_T)。

母親がアル中のクズで、その下(もと)に育った兄と弟。
そして、不幸な事故。

そこから、大人になり
兄のニックは恋人のアナに捨てられ、暴力沙汰を起こし、刑務所に入っていた。
そして出所して、専用のシェルターで暮らしていた。

弟は結婚したけれど妻が交通事故死。
シングルファザーをしている弟だけれど、亡くなった妻共々ヤクのジャンキー。
(弟の名前が無い…出て来ないのが気になった。)

とにかく、弟の息子のマーティンくんがが可愛くて可愛くて。(演技が上手ーいの!!)
健気で可哀想で可哀想で…(T_T)。

ママが死んでしまって、パパから見捨てられてしまう恐怖をいつも感じていて

マーティンが抑えていた不満を爆発させて大泣きするシーンは涙涙(T_T)。
私もマーティンを強くハグしてあげたかった。

映画を観ながら、弟に対し
「お願いだよ!!」「お願いだから!!」
って祈るように観てたのに。

あなたはマーティンだけが生き甲斐で”生きてゆく源”では無かったの?
警察に捕まってホッとしたのに…。

だから弟が”選択した事”が許せなかった。
とてもとても許せなかった。
でも、矛盾しているけれど、弟の気持ちが分かるツラさ(T_T)。
疲れちゃったんだね…。

親からの愛に恵まれず、大きな不幸な事故もあっても、兄弟は心の底から悪い大人にはならなかった。心はとても優しい。

家族の愛を全く与えられず育ち、だから兄も弟も家族の愛…結婚して幸せな家庭を持ちたかったのよね…。

上手く行かないように人生回ってしまうまんなんだなー。
やり切れない…。


ラストは冒頭と輪っかのように繋がっていて、涙涙(T_T)。

一筋の光があって良かった。
「光のほうへ」向かってこの先、手を取りながら、きちんと生きて行って欲しいと強く願いました。


※追記
ニックの隣の部屋に住んでいるソフィーの子供、マーティンと同じ年頃の5歳ぐらいの男の子…どうなったのだろう…
そこも描いて欲しかった。




マッツミケルセン主演の「偽りなき者」のトマスヴィンダーベア監督作品。

今年はなんだかんだでデンマークの映画を観てるなー。
スザンネピア監督も同様に素晴らしい監督だと思う。

デンマーク映画…ハマったかも…(インドじゃなかったのかな?(^_^;)…。)
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