hana

光のほうへのhanaのレビュー・感想・評価

光のほうへ(2010年製作の映画)
4.6
トマス・ヴィンターベア監督の「偽りなき者」が素晴らしかったので、観賞。

悲惨な幼少時代に一生物の傷を負った兄弟。大人になってもその傷を癒やす術が分からず、その苦悩は友人・恋人との関係にまで影響を及ぼしていきます。
負ってしまった傷から救えるのは恐らく母親しかいないのに、育児放棄の母親は自分中心で子供のケアはしない、という悪循環が只々悲しい。

この監督は、人間がどん底に落ちた時の葛藤や苦悩の描き方が凄く上手い印象です。

心根の優しい二人が自分達の罪を赦して前に進めることを願わずにいられない。
これからは幸せな時間を沢山過ごしてほしい。
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