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死刑台のエレベーターのPANDADAのレビュー・感想・評価

死刑台のエレベーター(2010年製作の映画)
3.0
1958年公開のルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」のリメイク作品。

自身が所属する「手都グループ」の会長夫人と不倫の関係にある医師時藤は、会長夫人と共謀し、手都会長を殺害の完全犯罪を計画実行するが、犯行に使った鉤付きロープの回収に手間取ったことから、事件は思いもかけぬ方向へ転がりだす、、、といった感じのお話。

キャスト達は物凄い真面目にやってますが、これはサスペンスではなくコメディです、多分(笑)。

黙っていてもイイ男な分、ピンチになるとコミカルに観えてしまうのは、阿部寛の真骨頂ですね(笑)。

かなり設定が粗くて、例えば劇中に「気管切開をミスって頸動脈を傷つける医療ミス」とありますが、まあ、基本的にはあり得ないです。
ましてや、「元凄腕の外科医」が起こすような事故じゃないです。

その他、色々と設定の詰めが甘いところは諸レビューで叩かれていますが、本作をまともなサスペンスと捉えるから、厳しい意見になるのであって、コメディドラマと割り切れば、許容できる範囲でしょう。

豪華なキャスト達がみんな真剣に演じていて、誰も笑顔の演技のない本作。
コメディと割り切る観方をすれば、それなりに楽しめる良作だと思います。
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