改名した三島こねこ

DEATH NOTE デスノート the Last nameの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

3.3
<概説>

全世界の凶悪犯を殺戮する青年は、稀代の名探偵を打倒し、理想の新世界を作ることができるのか。あるいは名探偵がそれを阻止するのか。物語は新たな殺人者の登場によって、結末へと一息に墜落していく。

<感想>

珍しく実写映画が成功とされているだけあり、後半になっても満足のいくクオリティが保たれています。

というか個人の趣向としては、原作よりオチは好み。

正しい読解かは別として、漫画版においてキラとLは同格のイメージがありました。彼等が圧倒的頂点にあり、ワイミーズハウス含めてその他諸々は相手にならぬと。

そのイメージが崩されてしまったのがどうも悔しくて、作品終了時数日間悶々としました。その点映画版はイメージを崩さずにうまいこと着地しています。

本来のキラの目的設定からしたら本当の勝者はどちらかわからない。作品開始時の視点ならば勝者は敗者で、敗者が勝者だった。

とはいえLの目的設定からすると勝ちは勝ち。キラの凶行を阻止する以上のことはなく、その点においてキラは何を言おうと負け惜しみ。

本当にうまい落とし所を見つけたものです。

やはり実写化は製作陣の愛あってこそ成功するのでしょう。少なくともこれに関しては愛なくして思いつくものでもありますまい。