当時観た印象と、今回観た感じがかなり違いました。
1981年の作品で、当時の若手の永島敏行、金田堅一、丹波義隆、そして中井貴一。それに古手川祐子を全面に。その脇に鶴田浩二、丹波哲郎、小林桂樹と東宝の豪華な俳優陣で固めて。
作品は、連合艦隊が真珠湾奇襲から、沖縄の「菊水一号作戦」での「大和」特攻と。山本五十六の早期開戦早期終結の誤算から、各作戦の失敗、敵の見誤り等をリアルに描いてます。
この作品で、かなりの予算をかけて連合艦隊の特撮を撮ってますけど、目新しい手法やアングルに乏しく平凡な印象に映りました。
で、現在の日本では戦争放棄をしているのに、自衛隊として「空母」を。
日本はこの作品の中でも、航空戦力の流れに、戦艦大砲主義で「時代遅れ」な戦争を。
現代でも、大国ではドローンや無人による戦闘機や誘導兵器が主な戦力なのに・・。
私は、特に主義主張がある訳では無いですけど、現在のアメリカ、ロシア、中国、それに不穏な朝鮮半島と。
その関係の中での日本の方向性。
初演から来年で40年。
世界を取り巻く環境が激変して、作品の持つ意味がかなり違って見えました。