鋼鉄隊長

連合艦隊の鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

連合艦隊(1981年製作の映画)
3.0
【あらすじ】
1940年、日独伊三国同盟が締結。ここから約5年に渡る日本海軍の興亡が幕を開けた…。

本日3/17は京都みなみ会館最後の特撮オールナイト! ラインナップは『連合艦隊』『ゴジラ(1984)』『シン・ゴジラ』の3作品! さらにゲストで中野昭慶監督と樋口真嗣監督のトークショー付き! 開始はもうすぐ、23時から。じゃあ何で上映の1時間前にレビューしてるのかって?

行けなかったんです…。チケットが完売してました。わざわざ1ヶ月ほど前に往復千円以上もかけてチケット買いに行ったのに、「立ち見も含めて全て売り切れです」と言われた時は膝から崩れ落ちそうになった…。と言うわけで、今回は未練タラタラの追っかけレビュー。3日に分けて3作品を投稿します。

日本特撮ここにあり! この映画の最大の魅力は特撮だろう。特に戦艦大和の迫力は凄まじい。真珠湾攻撃や大和撃沈の際に見せる大きな水柱。そして、画面一杯に映し出される大和の姿の圧倒的迫力! そして艦首に輝く菊花紋章にぶつかる波しぶきが美しい。特撮で最も難しいとされる水の表現を非常に上手くこなしている。
しかしながら話は流石に詰め込みすぎている。真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦、坊ノ岬沖海戦…。5,6本映画が作れるほどの題材を、たった2時間25分に凝縮したため、展開がメチャクチャ早い。早すぎる。物語全体の戦況に関する描写は、まるで中学の教科書のような淡白さがある。
このような重厚な特撮と薄味な歴史描写のアンバランスさを、「さぁ泣いてくれ」と言わんばかりの人間ドラマで上手く繋ぎ合わせたのは中々に面白い。淡々と進む中にも、しっかりと泣き所が用意されているのが良い。中井貴一の最期とバックに流れる谷村新司の『群青』は、何度観ても泣ける。
劇場で観たかったなぁ
鋼鉄隊長

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