イペー

永遠のこどもたちのイペーのレビュー・感想・評価

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)
3.8
♪ ホラー、あーなーたにーとーって!

自らが育った孤児院で、行方不明となった息子を探す母親が出会う、秘められた過去。ギレルモ・デル・トロ製作総指揮のファンタジックホラー。

そ、想像以上にコワかったですね。
ネタバレ必至の謎めいたストーリーなので多くは語りませんが、結構ビビりました。

主人公のラウラは閉鎖された孤児院を再建すべく、夫と息子のシモンの三人で移り住んできます。
色々あって、シモンくんが姿を消しちゃうんですね。

必死の捜索を続ける内に、明らかになる事実と、深まる謎。

ほぼ古びて広い孤児院の中での一部始終なんですが、抜群にカメラワークが良くて、暗い画面の中に、美しさと恐ろしさが見事に同居してます。

謎解きのプロセスを追う中で、観る側をミスリードするためだけに配置された人物、場面などで引っ掛かる部分が少々。

一見して重要人物と思わせといて、実はそうでもなかったり。
心理学者の登場とか、お婆ちゃんの事故死の場面とか、要らないんじゃ…。

サスペンスとオカルトの間を揺れ動く物語なので、全体としてバランスは取れているのかもしれません。

ラストの衝撃。色々な意味で。
そこに救いはあるのか、ないのか。
奇妙な安堵感と、満足感。
良作だと思います。ホラーが苦手な方にもオススメです。怖かったけど。

失われた灯台の光が照らしたのは、永遠に失われることの無い、母の愛。
暗く、そしてほんのりと暖かい物語でございました。

…コワ切ない、いや、コワツラい。
切なツラい、コワ切なツラい、暗コワ切なツラい、暗コワ切なツラ美しい…。