ムー

永遠のこどもたちのムーのレビュー・感想・評価

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)
4.3
全編通して漂う不穏な空気…
ってわけでもないのにずーっと不安にさせられる
びっくり箱的な怖さは多少程度に留めて、間の取り方とカメラワークのみで、にじり寄る恐怖を演出
ベッドのシーンとかありがちやのに、あの計算され尽くした間
だるまさんが転んだのシーンのねっとりしたカメラワーク
ほんまに上手いと思う

ホラーとしての完成度も高いうえに、ストーリーも良かった
子どもって愛されたいんよね、ちゃんと認めてもらいたいんよね
ハッピーエンドと言い切れへんような微妙な線引きも感傷に浸るには十分
その引き際の良さや、しっかり回収される伏線も相まって、単にホラーと括ってしまうのももったいない気がする
けど、あえて最高級のホラーのひとつとして心に残したい
ムー

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