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永遠のこどもたちのKotaのレビュー・感想・評価

永遠のこどもたち(2007年製作の映画)
3.6
“僕たちは大人になることができない。”

孤児院で育ったラウラ(ベレンルエダ)は夫と、7歳の息子シモンと共に孤児院を買い取り、生まれ故郷を再建しようとしていた。しかしシモンはその孤児院でそこにいないはずの“友達”が見えると言い、ある日姿を消してしまうのであった。

ギレルモさん総指揮、フアンアントニオバヨナ監督、この二人が描くとネバーランドもこれまた凄いダークなものに。霊に纏わるストーリーではあるのだけど、それがメインのホラー映画ではない(結構恐いけど)。霊が出て、霊媒師が来て、その屋敷の過去を紐解くという“死霊館”のような王道の流れがありつつ、それだけでは終わらないところが素晴らしい。現実と非現実を区別して、物語をしっかり理解しながら観て欲しい。ギレルモさんは本当に“死”の描き方が美しいよなぁ…。
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