菩薩

祇園囃子の菩薩のレビュー・感想・評価

祇園囃子(1953年製作の映画)
4.1
富士山と並び評される日本の美の象徴、生きた芸術であり無形文化財、しかしその内実は、所詮は金で囲われ男の慰み物にされるしか生き抜く術を持たぬ悲しき籠の鳥であり、かつ日本経済を滞りなく回すための潤滑油でもある。

一見華やかに見える祇園芸者衆の哀切に満ちた生き様を、美しく鮮やかに描き出した傑作。初めこそ野暮ったい田舎娘ながら、徐々に花開いていく若き日の若尾ちゃんの可愛らしさたるや。決意も新たに力強く歩を進める姿は美しく逞しい。浪花千栄子のいけずもさすが。