祇園囃子の作品情報・感想・評価

「祇園囃子」に投稿された感想・評価

講義で観たのですが、やっぱり大きい画面で観る溝口映画はちょっと違うよなぁ…画としての迫力がある。暖簾越しのカットや、路地でのカメラの動かし方、踊りの練習のバックからのショット…挙げたらキリが無いほどかっこいい。
時代の女性の生き方、こうして生き抜くことしか出来なかった人たちの屈辱と、それを受け入れ前に進む姿。強さを感じるよりも、時代に負けてしまう弱さがなんとも哀しい。
シンプルなストーリーながら引き込まれる

浪花千栄子ってスゲえなぁと感服しないではいられない

このわずか3年後、舞台を吉原に移すと、木暮実千代と若尾文子の立場は逆転するのであった(赤線地帯
otom

otomの感想・評価

4.8
あー京都に行きたい。16歳設定、ツインテで登場して華麗に舞妓へとクラスチェンジする国宝レベルの若尾文子。...が可愛い過ぎるのは勿論なのだが、それよりも木暮実千代の女の哀愁に心を締め付けられる。なんと云う男気。これは旦那さんにしたいですな。細かい仕草が素人には様になっている様に見えるってのも流石。華やかな京都のダークサイドを見事に描く傑作。素晴らしい。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.0
毎カットの構図がばっちりキマっている。前後の空間が存分に活用されており、障子や暖簾越しの人間模様を映し出す画が美しい。
溝口・宮川ペアの流れるような移動撮影がもっと見られればベストだが、本作は固定のショットが素晴らしかったので満足した。
栄子が襲われるシーンの演出は上手い。のたうち回る男をしっかり映した後に、手前にカメラが移動して口に血の付いた栄子を映して全てを悟らせる。
併映が「青空娘」であったのだが、どちらも若尾文子が既存の抑圧的な空気に抗っていく作品であった。「青空娘」では底抜けの明るさで全て打破してしまったが、本作はもっと現実志向である。システムは何も変わらず、変わったのは姉貴分の心のみであった。(それで充分だろう。)
若い若尾文子の初々しさが魅力的である。
進藤英太郎演じる父親の病気で弱っている姿、情けない父親の悲哀も印象的。
やはり溝口作品は安定して良いものを見せてくれる。
mingo

mingoの感想・評価

3.8
溝口の中では好きな方か。
川島増村喜八に比べると、映画的に良くも悪くも「退屈」に感じる。木暮実千代と20歳の若尾文子だけで飯三倍いける
53年作品で雨月物語と山椒大夫の間に撮影されたものである事に驚かされる。いかに溝口監督のバリエーション豊富な事かと。

祇園の街を舞台に芸妓とその周辺の人たちの物語。一見華やかに見える祇園の暗部に迫り、特に女性の強さと凄まじさをあっさりと描かれている。観易いようで十分に深みも感じられる秀逸な作品。

撮影監督の宮川一夫のカメラは奥行のある上質タッチで祇園という街を艶やかに映し出している。
祇園の芸妓の物語。
芸妓の姐さん(小暮実千代)のもとに洋服を着た娘(若尾文子)が訪ねてくるところから始まる。
若尾文子の白いブラウス姿が輝いている。
若尾文子は「どんな我慢でもするから芸妓にしてほしい」と懇願し、物語は進む。

やはり、印象的だったのは、有名な「無理やりキスする男の舌を若尾文子が噛むシーン」!

若尾文子は「溝口監督は、演技について指導らしい指導は無く、演技は自分で考えろというスタンスだった」と言っている。どのようにこの映画の俳優たちが苦労してこの映画になったのかを知りたいが、映画を観る限り、それが分からない自分が未熟なのだろうかと思ってしまう。
男性陣と浪花千栄子がゲスくて、見てて悲しくなるような話だけど、主人公の女性2人の絆の強さに心が慰められた。アプレと言われるあややの初々しい魅力と、におい立つような木暮実千代の色気が素晴らしい。
モノクロ・ピン甘で「寝るかも…」と思ったけど、面白かったので寝なかった。

「大映女優祭 in 新文芸坐 百花繚乱」
@新文芸坐
yosimiki

yosimikiの感想・評価

4.0
若尾文子もっちりつやつや
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