海が舞台のウェス・アンダーソン作品。めくるめく可愛らしい世界観、不思議なおとぼけ＆皮肉＆シュールなエッセンスでウェスらしさが存分に味わえる作品の一方、言い方を変えればウェスらしさを味わえる"だけ"の作品とも言えるかもしれません...
船内の部屋が次々に紹介される場面など、うわぁ、楽しい！っとテンションが上がる場面があちこちあるから、低評価はつけようがない。ただ、映画全体としてはウェスの中で一番微妙な出来栄えかなぁ。
えっらい若い役を演じたケイト・ブランシェットの別人ぶりがびっくり。お揃いの衣装がどれもかわいい。海洋生物の無機質な作り物感🐟にもなぜか癒される。
家族物語としては全くといっていいほど心に響かないのですが、冒険映画を撮影する主人公の姿にはウェス・アンダーソン監督自身のプライド、不安や葛藤、そして決意のようなものが感じられ、その後の活躍を考えるとしみじみ感じ入るところがありました！まあファン向け作品ということでよいのではないでしょうか😊？
