らんらん

祇園の暗殺者のらんらんのレビュー・感想・評価

祇園の暗殺者(1962年製作の映画)
4.5
近衛十四郎主演のモノクロ時代劇
リアルなシリアス路線の時代劇で結構ホラーテイスト、ショッキングなシーンあり

【あらすじ】
幕末の京都が舞台、近衛十四郎は勤皇の薩摩藩士で人斬りとして名を馳せている

土佐の武市(佐藤慶)らと手を組んで次々と人を殺めていくのだが
とある現場で人を殺めた際に目の前で親を殺された少女の表情が忘れられなくなる

そして皮肉にも仲良くなった娘(北沢典子)がその少女の姉であったことを知り、罪の意識に悩まされる近衛十四郎はせめてもの罪滅ぼしに名を偽って生活を援助する

だかそんな北沢典子がよりによって菅貫太郎と恋仲と知る
菅貫太郎は同郷の後輩で近衛十四郎が面倒を見てきたのだが、次第に増長し手当たり次第に人を斬るようになっており
また、自分が親の仇だと知れてしまうことを恐れ2人を引き離そうとするのだが、、、

【感想】
ストーリーも面白いし色々と見どころの多い映画だった

やっぱりあの子役の表情がトラウマ
なんて顔するのよ、一回でもトラウマなのに再登場は怖すぎる
近衛十四郎が仇だと知った北沢典子の表情、メイクも秀逸
それまであんなに溌剌とかわいい姿を見てきただけに、、、真実って残酷だわー

菅貫太郎や佐藤慶は相変わらずいやらしい
特に菅貫太郎の豹変ぶりは印象的だったなー
はじめは汚ったない田舎侍でみんなに見下されてたのにね
なんかいじめられっ子がいじめる側にまわるみたいな、いやーな変化を見た

そして近衛十四郎の最期もまた印象的
仲間たちに追われてあの近衛十四郎が逃げ回る、びびりまくってるの、あの表情、叫び、凄かった

そしてラストは木村俊恵のムンムンした感じで締める、変な色気が出てて良いです
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