香港電影金像賞をはじめ数々の賞を受賞した、ジョニー・トー監督を代表する香港ノワール。
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ジョニー・トー監督作品はこれが3作目の鑑賞。『エレクション』2作も面白かったが、それを超えてくる面白さだった。"ジョニー・トーの最高傑作"との呼び声高いのも頷ける。
これぞ男の美学。何者かに命を狙われている香港裏社会のボスのボディーガードとして雇われた5人の殺し屋達のドラマ。命懸けの任務完了後に、掟か友情かの非情な決断を迫られる。粋なラストにほくそ笑んでしまうこと間違いなしだ。
本作で一番心惹かれたのは、ジョニー・トー監督の独特の映画スタイル。フレンチノワールのような静けさのあるクールなムード、完璧に人物配置がなされた絵画のようなショットの数々、緊張感を高める絶妙な間、緊迫感のある本格的な銃撃戦、フィルム・ノワール的な影の使い方。興味深く、味わい深かった。
"チャーチャチャ、チャーチャチャ、チャチャチャ、チャーチャーチャ、チャーチャチャ、チャーチャチャ、チャチャチャチャーチャーチャ♪"を繰り返す、ダサ格好良いテーマ曲も耳に残る。
"Cold Ice"の異名を持つ主人公を演じた、アンソニー・ウォンが渋すぎる。
殺し屋たちの少年心が垣間見れるコメディも面白い。所構わず黙々とピスタチオ?を食べるジェームズ、小細工されたタバコ🚬、病院の待合室にて紙を丸めたボールでサッカーなど、そのくだらなさとシュールさに、思わずフフッと笑ってしまう。
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