ケンヤム

ザ・ミッション 非情の掟のケンヤムのレビュー・感想・評価

ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)
4.8
酔いしれるような映画を撮る監督といえば、自分の中ではジョニートーだ。
ため息の出るような美しいガンアクション。
おしゃれなユーモア。
そして、男の遊び。

北野武がソナチネで見せたあのお茶目な男の遊びが、ジョニートー映画には息づいている。

なんだか切ない遊び。
男たちが破滅に向かって突き進んでいることを鑑賞者は気づいているから、切ないのだ。
それでも、彼らは自分たちの生き方を曲げない。
自分たちの友情を守る。
めんどくさいことになったなぁとニヤッと笑いながら、彼らは破滅に突き進む。
男ってそういうことだよなと思う。

粋な男は掟やルールや常識に反抗するのではなく、すり抜ける。
ジョニートーの映画に出てくる男たちは、掟やルールや常識に押しつぶされそうになるとニヤッと笑ってすり抜ける。
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