ペンソー

カジュアリティーズのペンソーのレビュー・感想・評価

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)
3.6
ベトナム戦争の実話を基にしたB・D・パルマ監督作品。
M・J・フォックス主演、S・ペン共演。

ベトナム戦争作品に限らず、戦争作品というのは後味の悪いものがほとんどだけど、この作品も気分の晴れる作品ではなかった。
戦場の問題は人殺しだけではなく、様々な人間の醜い部分が曝け出される。とても正気ではいられないのが戦場なのだろうなぁと思った。

S・ペン演じる軍曹は、戦友の死により何かがキレてしまいあんな凶行に走ったのだろうし、同調圧力も相まってこんな悲劇が生み出されてしまったのだろうと思う。実話というのが本当に恐ろしい。

ラストの主人公と女の子の救われたような会話はなんか良かったです。

タイトルの「戦争の犠牲者」とはなんなのか。
人命はもちろん、個人の権利、思い、モラル、その他様々なものが戦争では犠牲になるという意味での「CASUALTIES OF WAR」だと感じた。

戦争映画にありがちな、実は多くの有名キャストが出演しているという法則は本作も例に漏れず。

M・J・フォックスは本当に背が小さいなぁと思いました。
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