ピュンピュン丸

男はつらいよ 寅次郎紅の花のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

4.0
寅さん48作め。49作めは満男の回想なので、これが最終話。寅さん、お疲れさま。万感の思い。言葉が出ない・・・。寅さんも、リリーも、満男も、泉ちゃんも、そして、さくらの活躍ぶりも、最終話にふさわしい終わり方だったと思う。寅さんの最後の決断は、リリーだけでなく、見てる方がとても嬉しくて、嬉しくて。グスン

自分の寅さんとの出会いは、大晦日の夜、孤独と寒さに耐えかねて入った上野の駅前の映画館。寅さんはテレビで放映されてても見たことなかったが、その時、初めて、まともに見て感動した。

それから、近所に弟のようになついていた、少し吃音気味の友人がいて、それが、この「寅さん」が大好きで、いつもしきりに俺に見るよう薦めてきてね。泣けてくるのは、彼は自分ではそうとは知らない、もらわれた子で・・・。

そんなこんなで、色々なことが思い出される。

最終話、いつもの「とらや」(「くるまや」でなく、あえてそう言わせてもらう)の団欒が戻る。やっぱりいいなぁ。空っぽの「とらや」を見ても、この光景がはっきりと思い浮かぶさ。

寅さん、ありがとう。