男はつらいよ 寅次郎紅の花の作品情報・感想・評価

「男はつらいよ 寅次郎紅の花」に投稿された感想・評価

シリーズ最終作。

浅丘ルリ子演じるリリーをマドンナにむかえた本作は、もちろん渥美清の死によって結果的に最終作となったが、設定、セリフなどいずれをとっても幕引きにふさわしいものを感じさせる。

タクシーのなかで寅がリリーにむかって放つ言葉は、映画史にのこる名セリフ。
JellyCarlo

JellyCarloの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

なんと一緒に暮らしていたなんて…
最後のセリフは映画史に残る名台詞
ありがとよ、寅さん
主治医曰くこれに出演できたのは奇跡に近いらしいです。そして、阪神・淡路大震災があった翌年に上映され地元のパン屋さんの夫婦のお陰で寅さんが震災にあった神戸にボランティアに行くシーンができた。さらに、パン屋の夫婦役は宮川大輔・花子師匠がしました。
長い間少しずつ見ていった寅さんシリーズもついに最終回。寅さんはリリーと二人で旅立つ。満男は泉と今までとは違う深い関係に一歩踏み出す。次の話の構想があり、最後になると思っていなかったみたいだけれど、これで終わりでよかった。最後いつものようにお正月の場面でいつも賑やかなさくらと博の家は二人の正月になっている。みんな巣立っていった。そこに、リリーの手紙。これはいらんかったなあ。エンディングは震災後の神戸市長田区が少しずつ復興していっている景色が映る。上映は1995年。この年で終わってんなあ。このシリーズよかったなあ。
sn

snの感想・評価

3.7
初寅さんが実質の最終話である48話目の本作となった。序盤〜中盤までは乗れなかったが見終わってみると人気の理由が少しわかった気がした。
1995年というのは阪神淡路大震災があり、地下鉄サリン事件があり、そして、寅さんが終わった。

日本にとって大きな転換点となった年。

1作目から順番に観てきて48作目。

もはや、寅さんには昔のような生気は無く。

おじいちゃんと化してしまっていて観てて少し辛いのだけれど、ラストはやはりリリー再登場で、良いお話だった。

しばらく、寅さんロスになりそう。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.3
男が女を見送るってのはなぁ、その女の玄関まで送るって事だよ!
寅次郎のそんな名言が心に染みる寅とリリーのラストシーン。
男はつらいよ、ある意味この回が実質のラストなんだと思う。
48作目をシリーズを続けて観てきた人は老若男女だれででも寅さんを自分の息子のような気持ちで見守ってるわけで、そんな寅さんファンにとっては寅次郎を心から見守ってくれる1番のマドンナはリリーさんだと全員一致で答えるであろう。
そんなリリーさんとの神回「ハイビスカスの花」を彷彿とさせるこちらのお話は、なんか心にポッと温かいものが生まれるふうふのような2人の姿が拝める。
ちなみに並行して描かれるのは満男といずみちゃんのにがくてあまい恋模様。
ちなみ久々登場の泉ちゃん、満男があんな子やこんな子といちゃついてたこと知ってんのかなぁ?
相変わらず思いつきで行動するゆえに社会人の満男に対しても突然訪問しちゃう、社会性のなさが不安な泉ちゃんですから、田舎の医者の嫁なんかに入ったらきっと一悶着あったかもしれない。だから満男のトチ狂った行動に感謝しなきゃだね。

はっきりしない伯父の寅次郎に似て肝心なことを口にできない満男。
愛とか恋とかって本当はみっともなくても良いんだよ!って心から叫んだリリーさんの言葉がちゃんと自分への向けた愛のメッセージだってこと、気がついたのかなぁ?
ここは満男みたいにみっともなくても男見せろ!寅次郎!って思ったけど、やっぱキザっぽく自分を演出しちゃうとこがかわいいんだよね。
あーもどかしい。

死ぬ前にリリーと寅次郎の2人を結婚させてほしかった渥美さんの想いと50回まで作ると意気込んでいた山田監督。
一致しなかったゆえに
リリーと寅次郎の切ない恋模様は、まるで高校生の青春映画のように永遠に清らかにこのシリーズ中にふわふわ浮遊して、アンニュイに萎んだり膨らんだり今もしているのね。
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