ぶみ

ザ・グレイ 凍える太陽のぶみのレビュー・感想・評価

ザ・グレイ 凍える太陽(2012年製作の映画)
3.0
生き残れ。本能が叫んでいる。

ジョー・カーナハン監督、リーアム・ニーソン主演によるサバイバル・ドラマ。
石油採掘場で働く人々が乗った飛行機が、アラスカの山中に墜落、狼の縄張りとなっていた場所であることから、救助を待たずに南へ向かう主人公等の姿を描く。
石油会社に雇われた主人公となるスナイパーをニーソンが演じているほか、フランク・グリロ、ダーモット・マローニー、ダラス・ロバーツ、ジョー・アンダーソン、ノンソー・アノジー、ジェームズ・バッジ・デールが墜落事故で助かったメンバーとして登場しており、出演者はほぼ以上。
物語は、前述の人々が、厳寒のアラスカから脱出しようとする姿が描かれるが、冒頭早々に飛行機が墜落するため、舞台を雪の山中として展開。
まあ、とにかく、その寒さが伝わってくる映像は、サバイバル劇としては文句なし。
そこに、いつ襲ってくるかわからない狼の存在が、ハラハラ度合いに拍車をかけてはいるものの、それだけで約二時間引っ張るのは、少々辛いところ。
また、ここで終わりかい!と思わずツッコミたくなるラストも、良いのやら悪いのやら。
自然の恐怖と、死と隣り合わせにいる人々のドラマは悪くないものの、いかんせん絵面や展開が単調であるため、全体的に冗長に感じられてしまった一作。

その日に死んで、悔いはない。
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