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PLANET OF THE APES 猿の惑星のtakのレビュー・感想・評価

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)
3.1
ティム・バートンがあの硬派なSFの「猿の惑星」をリメイクだと!?一体どんな映画になっているのか気になって映画館へ。オリジナルとは趣を変えて大スペクタクルになっているのが当世風。ハリウッド映画でなければできない大がかりな映像に、ティム・バートンらしさやブラックなユーモアが添えられる。猿たちの生活の様子が和ませる要素だったりする。

オリジナルとは全く違うお話だが、こちらもラストシーンは印象的。ティムはきっと笑って欲しかったんだと僕は思ったのだが、映画館にいたお客さんたちはどうもシリアスに受け止めたみたい。エンドクレジット後に周囲から聞こえる会話にもとまどいがあって、”どうしましょ”な空気。

バートン作品のお約束と言えば、異端者に対する愛ある視点と映画愛。前者は人間愛護家であるチンパンジーを演ずるヘレナ・ボナム・カーターに託されている。そして映画愛はオリジナル版に対して敬意が払われていること。ノークレジットで出演のチャールトン・ヘストン。ラジー賞を受けたけれども、70年代から挑戦的なSF映画に出演するのは、ヘストン翁の心意気だと思う。

元シンクロ選手の美女エステラ・ウォーレンが、ラクウェル・ウェルチに見えてしょうがなかった。こっちが実はティムの趣味かもw
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