オーウェン

バニラ・スカイのオーウェンのレビュー・感想・評価

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
3.3
この映画の元ネタは「オープン・ユア・アイズ」であり、これはそのリメイクだ。
しかしリメイクといっても配役が違うだけで、ほとんど展開は一緒。
なのでどちらを見ても同じ感覚であり、後から見るほうは損をするだろう。

その意味でこちらは後に見たが、何といっても大スタートム・クルーズが出ているのだから、華やかなのはこちらのほうだ。
冒頭のタイムズスクエアを貸しきって一人だけの状態など、スリラーのような様相を呈しており謎が広がっていく。

これはオリジナルもそうだが事故前はそれほど面白くはない。
美男美女がオシャレなセリフの応酬なのだから当然。

重要なのは事故後の辺りから段々面白くなっていくこと。
この事故によってクルーズの顔が崩れる。

これはオリジナルでは目も当てられないほど顔がぐちゃぐちゃになっていたが、流石はハリウッド。
トムの顔を崩しすぎると卒倒するファンがいるので、そんなにひどくは出来なかったらしい。ほんとかよ(笑)

ここから今まで起こったことが幻想だったりで、何が現実なのか分からなくなってくる。

ただこれはラストがいただけない。
あのオチなら別に顔が崩れようと、腕が折れようがどうとでもできるし、もっと別の決着の仕方を期待したかった。
それに最後の選択は良いのか悪いのか。

前々から思っていたが、キャメロン・ディアスはこういう悪女のほうが間違いなく巧い。
はしゃいでいるだけのラブコメなんかよりも、こういう系統の作品にどんどん出てほしいものだ。
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