鍋山和弥

バニラ・スカイの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

プレイボーイが、愛に目覚める物語。人物関係的には、ディビィット、ブライアン、ジュリー、ソフィアの、四角関係だが、物語の、ほとんどが、ディビィットの、夢の世界。主人公の、ディビィットは、金に不自由しない、プレイボーイだが、彼が、プレイボーイだった理由は、金に不自由しないからこその、女性への、人間不信からだと思います。心の奥底では、愛を信じたかったに、違いない。その証拠に、ディビィット目線での、ナレーションの中に、ソフィアに、対して『まだ、こんな純粋な女性が、いるとは・・・・』とあります。ディビィットは、そんなソフィアに、本気の恋をしたため、ジュリーを、セックスフレンドと言い、粗末に扱います。きっと、他の女性に対しても、そうだったのでしょう。でも、それは、愛を、知らなかったが故、・・・・。その為、『Le社』との契約で、150年もの、夢の中で、ソフィアが、夢の理想の女性として、登場します。現実のソフィアが、どうだったか、知りませんが、夢の中の、ソフィアは、本当に、優しい女性ですね。それだけ、ディビィットは、心の底から、ソフィアを、愛していたことが、伺えます。ディビィットは、事故で、醜い顔に、なってしまいますが、その事故の原因は、実は、ジュリーは、ディビィットを、愛していた為、ソフィアを落とそうとした、ディビィットと、無理心中を、はかったことから。本当は、愛を、信じたかったディビィットは、そんなジュリーの、本心を知って、罪悪感に、苛まれます。その為、ディビィットの、夢の中で、ソフィアとジュリーが、入れ替わったり、したのでしょう。ソフィアへの、愛と、ジュリーへの、罪悪感の、潜在意識が、原因。本当は、ディビィットは、純粋な人だったと言えます。そして、最後の、高層ビルからの、ダイブという選択。最後、『オープン・ユア・アイズ』と、ソフィアの声で、目を覚まします。そこは、現実の世界だったのでしょうか?僕は、そこも、ディビィットが、作り出した、ソフィアのいる世界じゃないのか?と思ったりしてます。最後が、夢の続きの世界か?現実に戻った世界か?分かりませんが、最後のシーンの選択。自分なら、夢か現実か、どちらの世界を選びますか?僕なら、夢のソフィアのいる、夢の世界を、選んでしまいそうです・・・・。
鍋山和弥

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