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バニラ・スカイのRのレビュー・感想・評価

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)
3.3
いままでに何度も見て、つい最近も見たオープンユアアイズのリメイク。どういうアレンジになってるのだろうという好奇心から見てみたんやけど、ストーリーの流れはほぼ同じ。けど見て受ける感じはぜんぜん違った。まず、オープニングでトム&トムの組み合わせの斬新さにビビる。見た人なら何のことかわかるよね笑 あまりにもミスマッチ。すごいな思ってたら、その後も続々ミスマッチに次ぐミスマッチ。まず、トムクルーズ&キャメロンディアスが1日4回セックス…ってすんごい違和感。で、トムが誕生日パーティーで出会ったペネロペクルスとトゥルーラブ…こっちも何か違和感。それを見てキャメロンディアスが嫉妬心を燃やし、ストーカーと化し、トムを車に乗せてアクセル全開、橋を突っ切って土手にドッシャーーーン! 心中を果たそうとする…これもすごい違和感。 生き延びたトムは顔がグシャグシャ。それすら違和感。ひたすらそんな感じ。で、シリアスでダークでミステリアスなストーリーなのに、音楽がやたらとポップやから、何モードで見たらいいのかよく分からない。ビョークやマドンナのBorderlineやボブディランのフリーホイーリンなど、やたら音楽ネタがチラついたり、背景に突然炎のごとくや勝手にしやがれのポスターが貼ってあったりとかは、キャメロンクロウ監督らしさなのかもしれないが、映画のテーマにいろいろうまいこと合わせてみました感が強くて、かなりうるさく感じられる。さすがにトムクルーズがJoan O’sborneのOne of usを歌い始めたときはクラっと来たわ。ほんで、どー見てもペネロペよりキャメロンの方が魅力的やし、キャメロンどんだけ怖そうにしても全然こわくねーし、精神科医を演じてるカートラッセルも不自然きわまりねーし。映画全体のテーマを考えるとき、確かにそういった違和感はあるべきなのかもしれないが、全体として多過ぎて、個人的にはまったく不要なノイズとしか思えなかった。期待して見ただけにちょっと残念。オープンユアアイズの方が全然怖いし、別世界感スゴイし、好きっすわ。ただし、オープンユアアイズを見てない状態で本作を見ると、まったく違う印象になるんやろーなとは思う。最後ビックリやろしね。あ、でもオリジナルで一番こわいあの洗面所のシーンはこっちも劣らずゾワっとなった!
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