かじられる

最高殊勲夫人のかじられるのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
4.1
最初から決まっていたこと。

当時の結婚観は男は外で働き、女は家庭を守るみたいな風潮?
出てくる会社の女性群、みな将来性のある男性ばかり血なまこになって探しておられる 👩‍💼
男性陣も負けじと見目麗しゅう女性と来りゃなりふり構わず猛アプローチ。
その快活ぶりがなんともコミカル 🕺

主役の三郎(川口浩)と杏子(若尾文子)の場合も然り。
安定した暮らしをとばかり、杏子の姉が二人を結ぶべく政略結婚を企むが、ご両人飄々と無視。いるはずのない恋人をでっち上げたり、気もない異性とデートしたり。仕掛けられる策略をとうとうと超えていく。
「僕たち同士は結婚しないようにしよう」
とか誓いながら、二人の高見は違う場所にある。

口に出せそうで、心にしまったこと。
無視を決め込んだいじらしい嘘。
児戯のような遠回りが呼び込んだのは、安堵に近い微笑ましさ。

視線はいつだって正直。

もー、もっと素直になりなよ ☺️
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