けんたろう

最高殊勲夫人のけんたろうのレビュー・感想・評価

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)
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おそらくもう一度同じことが起こるおはなし。


面白い!!!

野々宮家のお父さん(宮口精二)や長女(丹阿弥谷津子)、三女(若尾文子)、そして三原家の長男(船越英二)や三男(川口浩)、さらには彼らの会社に勤める男や女のそれぞれの動向がまぁ面白い。
彼らの様々な思惑が交錯する愉快痛快爽快なスクリューボール・コメディにゲラゲラゲラゲラ笑ってしまった。本当に可笑しすぎる。

そうしてテンポよく一直線に進んだ末に辿り着く、川口浩と若尾文子の大声のシーンは本当に堪らなかった。本作随一の名シーンに違いない。
またあのオープニングからあのエンディングへと繋げる構成も秀逸で、『最高殊勲夫人』の題に相応しい幕の上げ方と下げ方であったように思う。

実のところ、この作品を観るまでは増村監督に喜劇のイメージをあまり持っていなかった。その為に、寧ろ大いに楽しむことができたと思う。やっぱり僕は喜劇が大好き。大満足!