《スポーツの映画》、Vol.4。アメフト①。
アルパチーノ、キャメロンディアス、ジェイミーフォックス、アーロンエッカート。
アルパチーノの、存在感がとにかくすごい。
アメフトのコーチとして、選手を盛り上げ引っ張る指導者。
指導者というより、指揮者というか。
凄腕の鬼教官的なゴリゴリの厳しさを持つ監督、かと思いきや、案外そうでもなく、優しや思いやり、何よりアメフトのことを誰よりも理解し、チームのことを思う強さ。
オーナーよりもスポンサーよりも、そして何より選手よりも、アメフトを愛し、チームを愛している。
彼の言葉によってチームが盛り上がり1つになる。
そんなスポーツならではのアツさ。
本作は選手だけではなく、そういうマネジメントやチーム経営にもメスを入れてる政治色も観れる映画。
負けが混み始めて低迷するチーム。
経営者が娘のキャメロンディアスになったことで、今までの方針からの転換やまた違った目的が出てきたり。
スポーツによって生まれる清々しさ、単純な筋肉バカさ。
一方で、人と人との摩擦。
それが選手同士の揉め事だけでなく、マネジメントとの衝突、マネジメント同士の諍い。
アルパチーノとキャメロンディアス。
チームの存続や出場選手のことでなかなか収まらない激しい口論をするシーンのインパクトがスゴい。
アメフトのルールは完全に分かっていのだけど、クォーターバックがロングパスを前に出して、それをレシーバーがキャッチする。
スローモーションも使っていてパスの距離や精度の演出が良かった。
暑苦しいスポ根あり、スポーツとお金や知名度などの政治的なドラマあり、見どころ多く、静と動と言うか、色んな表情がある幅と奥行きのあるスポーツ映画の隠れ名作。