シネフィルmonk

青の恐怖のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

青の恐怖(1946年製作の映画)
3.8
『絶壁の彼方に』(STATE SECRET、1950)につづき再びギリアットが製作、脚本とともに手掛けた作品。第二次大戦末期のイギリスの片田舎にある病院が舞台。戦時中ということでドイツ空軍の空襲が迫りくる緊迫した状況下の病院で起こる2つの殺人事件が主なストーリー。

手術に立ち会った女たらしの外科医、過去に医療ミス経験のある麻酔医、外科医と関係のあった看護婦長、麻酔医の恋人の看護婦、明るく装う看護婦、母親が戦争の悲劇に見舞われた若い看護婦がズバリ犯人候補となる。この中から事件を告発する者が現れたとき第二の殺人が起こり、ロンドン警視庁からコックリル警部が事件調査に赴く…。絡み合う容疑者同士の行動と愛憎劇。限定される6人の中の犯人探し、地味ながら伏線も張られていて面白い正統派ミステリーです。
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