超能力者(スキャナー)を使って警護を行う警備会社に組み込まれた主人公ベイル。
科学者の手によってその能力をさらに開発されたベイルに与えられた任務は、
恐るべき力で世界を支配しようとする裏のスキャナー、
レボックの追跡だった。
かくして始まった、
スキャナー同士による壮絶な超能力戦争が描かれる。
スキャナーズとは超能力者の集団のことで、
相手の心を読み取ったり、
行動を操れたりする。
展開自体は地味ではあるが、
スキャナーズの誕生が話が進むうちに明らかになっていく展開は面白い。
本作の見どころは、
ディック・スミスによる特殊メイクである。
今ではなんでもかんでもCG技術で、
誰が描いているとか関係ないが、
80年代のホラー映画は、
監督同様に特殊メイクアップアーティストも重要である。
当時は頭部破壊のシーンはかなり話題になっていた。
VHSを何回巻き戻したことか。
若きマイケル・アイアンサイドだが、
頭皮は既にヤバかった。
クライマックスの超能力戦は、
睨み合いのシンプルなものだが、
血管の浮揚などとてもリアルである。
本作はシリーズ化しており、
スキャナーズ(1981) シリーズ第1作。
スキャナーズ2(1990) シリーズ第2作。
スキャナーズ3(1991) シリーズ第3作。
スキャナーズ ニュー・エッジ/ザカリアス(1993) シリーズ第4作。
スキャナーズ 最終章(1994) シリーズ第5作。
全5作が作られているが残りの4作は、
観たかどうか記憶に残っていないので、
頭の中をスキャンして調べてもらう必要がある。
本作は何回も観てると、
「あんたこの映画好きやな~(スキャナー)」と言われるのでご注意を。