れれれざうるす

ジュリアンのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

ジュリアン(1999年製作の映画)
2.9
ハーモニー・コリン監督作品。「ガンモ」同様人々が触れないとこにガンガン触れていく。
盲学校で働く精神分裂病の青年を中心に家族や盲学校の生徒の日常を描いた映画。
ほぼ脚本なしのアドリブで撮影され、生徒も盲学校から選んで出演させたらしい。

「ガンモ」っぽい映画だけど仕様とは言えあまりにも映像が荒すぎ。そしてまたもや親からの子供への扱い…。衝撃作なんだけど全員前向きで救いがない訳じゃないのよね。
ブラックということに誇りを持つアルビノが盲目の人とラップを歌うシーンが楽しそう!コリン映画に出てくる人は悲観的にならないのがイイ!
両手がない人とトランプをして「お前イカサマしたろ?」とツッコミしたり…。日本でやると不謹慎と言われかねないもんね。そんな自虐ネタ、乙武くんしかしないww(親に「万引き犯と間違われないでね!…って盗める手なかったわ!」という周りは笑えないブラックジョーク)。

けどやっぱり最後にはズドーーンとくるとこはコリン作品…。
主演のユエン・ブレンナーの演技怖すぎて!!役者っすわ。目もイッてやがる。
この作品が面白いかって聞かれると面白くないけど好きかって聞かれると好きです。

ほんとどうでもいいんだけど、ヴィンセント・ギャロがハーモニー・コリンはクソ映画しか撮らないクソ野郎とか言ってるんだよね。お前が言うな(小声)
P・T・アンダーソンやタランティーノやリンチまでもギャロにクソ認定されてるみたいだけど…だからお前が言うな(小声)