KnightsofOdessa

暗黒街の顔役のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

暗黒街の顔役(1932年製作の映画)
3.5
No.72[守るものがあれば強くなれるのか] 70点

ハリウッドにおけるギャング映画人気を決定付けた三本(残りは「犯罪王リコ」「民衆の敵」)の中で最も過激な作品。ハリウッドからブロードウェイに戻っていたムニを主演に据えているが、画質が悪すぎて肝心の顔の傷が全く見えない。

大親分の用心棒で野心むき出しの青年トニーが血塗れの抗争をのし上がるが、結局警察に殺される話。モデルはアル・カポネだが、ホークスはボルジア家の近親相姦的な物語を追加したらしい。あんだけデレデレな愛人を囲っていても妹を見つけると彼女を家に連れ戻し、彼女も銃撃戦に協力する。ギャング映画はそこまで見たことないが、家族がいる主人公というのは以外に珍しい気がする。やはり守る者がいれば強くなれるのだろうか。

人殺す時に口笛を吹くのは「M」から引いたっぽいな。そんで、あんな間抜けな秘書は雇っちゃいかんだろ。
KnightsofOdessa

KnightsofOdessa