暗黒街の顔役の作品情報・感想・評価

「暗黒街の顔役」に投稿された感想・評価

masayaan

masayaanの感想・評価

4.4
ギャング映画、三大古典の一つ。ひとりのギャングの、暗黒街における成り上がりと転落、というのは今となってはよくある題材だが、そこに食い込んでくる不協和音のような「近親相姦」というイメージがいいアクセントに。ヘイズ・コードの影響もあり、犯罪の美化、ギャングの英雄視といった批判に先回りし、銃規制というアメリカがずーっと先送りにして来ている問題を社会に問う、というポーズを取っている。
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〖暗黒街の顔役〗
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マフィア嫌いだというハワード・ホークスが作り上げた傑作。
コッポラの「ゴッドファーザー」に大きな影響を与え、デ・パルマにリメイク版「スカーフェイス」を作らしめた名作。

いやほんと面白かった。
面白かったというよりも、この時代の作品はほんとに映画の教科書だ。
今ではありふれた演出、カット、マクガフィンが、この時代の作品があってこそ生まれたものだと思うと観るたびに感嘆のため息がもれてしまう。

殺害シーンが洒落ている、この時代にこのセンスとはたいへん恐れ入る。
物語の引き金となるマフィアのドンが殺されるシーン。
ギャング抗争の報復で警官のふりしてギャングたちを壁伝いに横並びにさせて乱射して殺すシーン、の、影の使い方。

この時代、映倫が厳しくて殺すシーンは今の映画ほど生々しくは描写できないものの、間接的ながらじゅうぶんにリアルで、心象描写がうまい。

とくに言及したいのはなんといってもトニーがポピーに見せる看板の使い方で、あれはほんとうまい。ああいう演出は、今もよく使われてる気がします。

元よりマフィア嫌い、ストーリー導入の時点でかなり挑戦的な一文を挟み、作中には一般市民とマスコミとのやりとりがありますが、この内容こそハワード・ホークスのメッセージであるように思う、でも、この人ほんと魅力的にマフィアやギャングを撮るし、テンポよく展開も楽しい。社会的メッセージを含んでいようが含んでいまいが、ストレートに楽しめる作品で間違いないと思う。

アル・パチーノのラストに愛が溢れそうなくらい好きなので、こちらのラストは物足りなく感じたけれど(時代的に仕方ない)このシーンはぜひ撮りたくなるなと納得する。
そして書いていて思ったけど、殺人シーンを直接映さない描写は映倫対策かと思ったが、このラストシーンをより際立たせるためではなかったか。

ジーノのシーンは泣ける。イケメンだし。

もしもこれからご覧になる方いらっしゃったら、ぜひ〖X〗に注目していただきたい。監督の意図が伺えます。
図書館にて。ゴッドファーザーを一気に詰め込んだ内容。銃撃でめくられるカレンダー。孤独に死ぬ。市民ケーンと同じだ。
shatoshan

shatoshanの感想・評価

4.5
影とかボウリングのピンとか凄く洒落てるけど最後カロリー高い
にしで

にしでの感想・評価

5.0
完璧。予想される暴力描写批判に対して、あらかじめ劇中で(逆ギレ的な)言い訳をしておくというのが面白い。
ホークスの演出
ポール. ムニの魅力
古典にして名作
rico

ricoの感想・評価

5.0
学生の時に授業で見たが、スッカリ忘れて再見。
opから素晴らしすぎた。ホークスの見た中では1番かも。
otakon

otakonの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった、、、
トニーの野性味丸出しな所がとにかく素敵。ロヴォに対する鋭利過ぎる目付き、リナルドを殺してしまった後の絶望っぷり、妹が亡くなってからの弱音吐きまくりなところ。思いのまま、縦横無尽に走り切った姿は確かにヒーローに見えなくもない。アンジェロを使った喜劇的な部分もベタだけど泣ける。初っ端でつらつらと文句書いてあったけど、どう見てもギャング礼賛映画w
紫色部

紫色部の感想・評価

4.5
2017.3.23 DVD

直接/間接を問わないバイオレンスシーンの活劇としての圧倒的な強度、冒頭シーケンスや終盤近くの隠れ家で克明に浮かび上がる光と影とが凄過ぎる。電話の取り次ぎすらろくに出来ない秘書のキャラによって引き出される喜劇タッチな演出も最高だし、サイレント映画的なメイクの施された愛人の太ももや妹の背中もどこまでも魅力的。X
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