上海十月

トスカーナの贋作の上海十月のレビュー・感想・評価

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)
3.6
アッバス・キアロスタミのフランス・イタリア映画。イランでの映画製作が難しいのだろう。贋作というキーワードにどっちなんだという感じで男と女の恋愛模様を描く。ほとんど二人芝居の感じだ。台詞が途中で変わるので最初と惑うが、そのまんまラストまで続く。結局どっちか特定せず終わる。
もしかしたら本当に夫婦で倦怠期なんで知らない者同士を演じてみたらこうなったのか。それとも元々愛人で別れそうな関係を修復させようとしているのか。それともプレーなのか???女と男の想いがズレていき奇妙な雰囲気になる、それでも人生は続くんだとキアロスタミの過去の映画のタイトルが思い起こされる。個人的には、夫婦だったんじゃないかと思います。小津安二郎のファンだけあってバストショットの映像が効果的だ。ジュリエット・ビノシュの男に対する微妙な心の動きがよくわかる。今年は、日本で映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」撮ったそうで見逃しているが、そのうちみたいですね。
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