千利休

トスカーナの贋作の千利休のレビュー・感想・評価

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)
4.6
やはり自分はキアロスタミは後期の作品が特に好き。偽装夫婦たるものは、広義的には血縁主義の否定に近いものであり、ある意味カンヌでウケそうなお堅さなのだが、それをここまで良い意味で卑近にできているのは凄い。勿論そこに芸術的教養を忘れることはなく、都市の魅力も最大限に活かしている。一見何もない物語ではあるのだが、やはりキアロスタミ作品ではなにか人生の本質について考えさせられてしまうのだ。
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