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浪華悲歌のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

浪華悲歌(1936年製作の映画)
3.5
まず、昭和11年という戦前の大阪の活気と近代化に驚きました。隠れ家のアパートはおしゃれな豪華マンションだったし、ホテルのロビーや文楽の劇場がヨーロッパのオペラ座みたいでした。昔の映画を観る楽しみの一つにその時代の街の様子が偲ばれることです。


お話は溝口監督らしく、女性を突き放し、でも女性は強かに飄々としています。逆境のなか健気とも言えるし、何も考えず流されて、次の流れを待つようでもあり、今を生きている女性像でした。
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